Nofukunosato Tawarazu

巫女の舞 

巫女舞(みこまい・神子舞)とは、巫女によって舞われる神楽の一つ。巫女神楽(みこかぐら)・八乙女舞(やおとめまい)とも言う。
古代日本において、祭祀を司る巫女自身の上に神が舞い降りるという神がかりの儀式のために行われた舞がもととなり、それが様式化して祈祷や奉納の舞となった。前者(「神がかり系」)においては古来の神がかりや託宣の儀式の形式に則って回っては回り返すという動作を繰り返しながら舞うことなどでその身を清めてからその身に神を降すという、その古態を残すところもあるが、現在では優雅な神楽歌にあわせた舞の優美さを重んじた後者(「八乙女系」)がほとんどである。千早・水干・緋袴・白足袋の装いに身を包んだ巫女が太鼓や笛、銅拍子などの囃子にあわせて鈴・扇・笹・榊・幣など依り代となる採物を手にした巫女が舞い踊る。
俵津では一時期途絶えていたが前宮司(故人)が復活させ小学生(基本五、六年生)が四人で舞う。

 

 

 

 

 

 

 

豊栄の舞(とよさかのまい)
俵津では歌詞はそのままで舞はアレンジしています。

 

  • 歌詞
  • 1番

あけの雲わけ うらうらと  豊栄昇る 朝日子を
(あけのくもわけ うらうらと とよさかのぼる あさひこを)
神のみかげと 拝めば その日その日の 尊しや
(かみのみかげと おろがめば そのひそのひの とおとしや)

  • 2番

地にこぼれし 草のみの  芽生えて伸びて 美しく
(つちにこぼれし くさのみの めばえてのびて うるわしく)
春秋飾る 花見れば  神の恵みの 尊しや
(はるあきかざる はなみれば かみのめぐみと とおとしや)
 
歌詞の意味
1番は、太陽の恵みへの感謝や、素朴な太陽信仰の伝統が組み込まれたものになっています。毎朝昇るあさひ、毎日めぐってくる日々そのものへの感謝が込められます。
2番は、空襲で焼けた工場の廃墟の中に、草が真っ青に萌えでていた光景からイメージし、自然の生命力を読んだものだと言われています。草木の生命力のように、私たちも日々力強く生きていこうという希望や、四季折々のうつくしい木々花々に囲まれる喜びをよんでいます。

令和5年俵津秋祭り・巫女の舞の動画です
令和4年俵津秋祭り・巫女の舞の動画です
 
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